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少し不思議な具象彫刻 ヴァンジの彫刻をみて

世界で唯一のヴァンジ個人美術館

イタリアの現代具象彫刻家であるジュリアーノヴァンジ彫刻庭園美術館へ行った時のお話です。ここは静岡県東部の三島駅から無料シャトルバスに乗って行くと美しい庭園にたどり着きます。庭園なので、行く時期によって見せる植物たちの変化も楽しみの一つです。またこの美術館は企画展も良く行われていますのでそれを目的に行かれるのも良いですね。年間パスポートがあると大変うれしいのですがここは無いようです。

少し不思議な具象彫刻

リアルな人体彫刻とは違った自由な発想の人体彫刻で、どれもわくわく感が止まらない彫刻たちです。

彫刻材料である石の特長を生かした石そのものの形や質感を最小限の手の入れ具合で作られた寝そべった人体の彫刻や、これまたざっくりした作りなのに人にしか見えない石彫。ヴァンジのつくる人はなんでこんなに味があるのでしょうか。

ユニークな作品が多いなか、大きく不穏な荒々しい彫刻があり思わず見入ってしまいました。カテリーナ3というタイトルの付けられたその彫刻は、荒々しく人が歪み溶けあい混ざるような海に現れる羽の生えた人。

荒々しさは土を手で力いっぱい掴み引きちぎるような、手の皺が土に残っているような生々しさによって表現されていて、巨大台風による自然災害の恐怖が心に響いてくる作品でした。すごいです。

私は彫刻家のデッサンが好き

彫刻をやっている人の素描が好きです。絵画的ではなく形をひたすら描こうとするその素描が好きで好きで。

ここヴァンジ彫刻庭園美術館にも絵画の展示が数点ありました。この絵描きの描く絵とは違う彫刻家の絵画。物を描くそのタッチが本当に良かったです。あれは彫刻作品を作るためのデッサンだったのでしょうか。そのまま彫刻になってもおかしくない絵画でした。

他でも見られるヴァンジ作品

箱根彫刻の森美術館へ行ったら2点ヴァンジの作品に出合えました。「偉大なる物語」が目的の一つだったのですが、大きな彫刻一つの塊が物語の舞台として繰り広げられているのです。いやぁ良かったです。