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お越しいただきありがとうございます。 美術や制作物関連の雑談がメインです。 色々勉強中ですが宜しくお願いします。

魅力的な作品はなぜ魅力的なのか

美術科の高校生の卒展をみて

昨年、美術科の高校生の卒展をみた時のメモから気にいった作品の覚書から。

油画科から。

夜道を描いた絵が素敵でした。作者のコメントで夜道が鮮やかに見えてそれを描きたいと思ったといったようなことが書かれていて、鮮やかな夜道が(前向きな思考が見せる風景)が絵を見ている私もうきうきするような感覚を味わえました。

もう一つ、同じ作者の部屋の中のワンシーンを描いたもの。部屋のワンシーンは暖かな色味で気取らない日常風景が描かれていて、そういう何気ない日常が忘れられない記憶となる日がくるという、切なくなるような泣きたくなるような作品。

最後にもう一つ。電車内の時間の経過を描いた作品。これは作者が描きたいと思ったものが良かったです。年をとったからか、なんとなくこれもノスタルジックな感覚になる作品でした。

 

同会場で開催されていた絵画展

この日はどこかの団体の展覧会もいくつか開催されていました。

何かが足りない、何が足りないのか分からないのですが、印象に残るものが特にありませんでした。技術は高校生の私が印象に残った絵よりも上手だなぁとは思うものは多いのだけれども、それをなぜ描きたかったのかが伝わってこない絵が多いのです。

実はこの「伝わらない」、私も良く言われる言葉なのです。

それを言われた絵を描いた私は、当時何を思ってその絵を描いていたのかというと”課題だから仕方なく構図を考えて描写した”だけだったのです。描写はできているけどねととってつけたように言われていました。

絵や塑造ってそういうものが出てしまうのですね。

今回の団体の展覧会に展示されていた作品が全てそうだとは言いませんが、エネルギー溢れる卒展の後だと霞んでしまう程度でやや弱かったのではないかなと感じます。

何を感じ何を表現したいのか。

そういうものが強いほど作品を魅力的に見せて記憶に残るものとしていくのではないかと思います。