o29_831

お越しいただきありがとうございます。 美術や制作物関連の雑談がメインです。 色々勉強中ですが宜しくお願いします。

草間彌生の作品をみての覚書

草間彌生展わが永遠の魂

2017/2月~5月まで国立新美術館で開催されていた展覧会です。

私は草間彌生の作品を生で見たことが無かったのでかなり楽しみにしていました。

今回の展覧会は彼女の現在の作品の膨大な連作をはじめとして、ニューヨークで活動していた頃の作品や作品再現など、そして彼女の初期の作品なのかなぁと思わせる絵なども展示されていました。

少し感想を

間違えた解釈かもしれませんが、思った事を書いておこうと思います。

美術作品は見た人が好きに解釈しても大丈夫ですよね?!どきどき

初期

今回の展覧会では現在作品から過去作品へと順に展示されていましたが、それら作品は生命、宇宙に対する一貫したテーマのようなものを表現されていたように思います。

若いころの彼女の作品は暗く恐ろしい絵が多く展示されていました。若い彼女にとっての死や、無限に広がる宇宙とは恐怖そのものだったのでしょうか。

ニューヨーク

ニューヨークへ渡っている頃の作品は、明るい色味の作品が多くありました。印象に残っている作品というかインパクトが強かった作品のみの感想になりますが、明るいというか白一色であったり輝く銀色であったりと初期作品のころと表現が変わったように思います。そして男根そのものの形状や男根の象徴としたモチーフを使われた作品が多く、生命の輝かしさと性のタブーさに対する挑発的な感じが印象に残りました。また広がる宇宙、増殖していくものの規模は大きく、しかし明るく、しかし気持ち悪い印象の作品が多くありました。

現在

最新作の連作は部屋全てが作品で埋め尽くされた形で展示されており、展示も含めた増殖の不気味さを感じさせつつ、一つ一つの作品にもまた「生命」「宇宙」「死」といったテーマで描かれた作品が多く展示されているといった感じでした。全体的にポップな色味で描かれた絵画でしたが、彼女にとっての増殖をやめない宇宙とはやはり暗く恐ろしいものなのでしょうか。黒を使われている作品が多かったように思います。

一つ印象に残った作品では、彼女にとって愛とは?死とは?何なのかと考えさせられました。”愛のすべて”と”永遠の死”、この二つの作品は、薄紫を基調としてピンクの目が増殖しておりその中に黒があるといった絵で二つはとても良く似ていました。しかし永遠の死には太陽のような花のようなモチーフが一緒に描かれており、楽しさ賑やかさでいったら永遠の死の方なのです。死は恐怖でありながらもこの絵を描いているときは心待ちにしている楽しみの一つであったのでしょうか…そんな想像をしてしまう作品でした。

 

以上、草間彌生展 大満足でした:Ⅾ